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骨髄提供のドナーになって


私は昨年(2016)春、骨髄バンクを通じて初めて骨髄を提供しました。このたびその時の思いを書 く機会をいただきましたので、振り返ってみたいと思います。

今から遡ること 17 年前、私は骨髄バンクに登録し ました。献血ルームで献血するついでに軽い気持ちで 登録し、それ以来小さな封筒のバンクニュースが送られて来ていただけなので、突然大きな封筒が届いた時は戸惑いながら封を開けました。

同封の適合通知を見た時は、「とうとうこの時が来 たのか、まさか自分の HLA と合う人がいたとは」と驚 き緊張しましたが、すぐに中のアンケートを返送しました。初めてのことで不安もありましたが、コーディ ネーターさんがいつも私の気持ちに寄り添って支えて くださり、大変心強かったです。

さまざまな検査などを経て無事に入院までたどり 着き、ほっとしたのも束の間、病棟の廊下のガラス一 枚を隔てた場所が無菌病棟であることを知りました。 今まさに、そこに、命を懸けて前処置を受けている患 者さんたちがいるという衝撃が、微力ながらBMT神 奈川でボランティアを始めた動機となりました。

適合通知から手術までのおよそ 4 か月、自己血採血 の貧血症状など負担がなかったわけではありません。 しかし、そんな負担以上のサポートを多くの方々から 実感する日々でした。快く協力してくれた家族、とて も話しやすくて安心できた病院のスタッフのみなさん (特に主治医の先生!)、そして最後まで寄り添い続け てくださったコーディネーターさん。いよいよ手術の日、私は単に代表して骨髄を提供するけれども、患者さんを救うのは上記のみなさんひとりひとりの力のおかげなのだと、感謝の気持ちでいっぱいになって手術 台の上で目を閉じました。 その後は特に合併症もなく日常生活に戻り、唯一の 気がかりはお相手の患者さんのことでした。

ご高齢と 聞いていたこともあって非常に心配でしたが、昨年末 (移植後 10 ヶ月ほど)に患者さんご本人と奥様から お手紙を頂戴しました。そこには移植後順調に回復さ れて GVHD と闘う日々の暮らしのご様子と、感謝の言 葉が綴られていました。また、骨髄提供しか治療法が ないと医師から告げられた時には目の前が真っ暗にな ったとも書かれており、改めて造血幹細胞移植という 治療と骨髄バンクの働きの尊さを噛みしめています。

骨髄バンクに登録された患者さんがひとりでも多 く救われることと、患者さんとご家族の日々の暮らしが少しでもより良いものとなりますように、お祈りしています。(会報147号より)


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